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はじめに
2004年に,地元の奈良県で「第12回全国准看護師研究会総会」が開催されました。平和会吉田医院(以下,当院)の准看護師が看護研究発表をすることになっており,そのサポートをしました。研究テーマは「精神科患者様の自立援助」でした。患者さんに寄り添って看護をしたいと思う気持ちと,それを発表しようという一生懸命な姿に共感を覚えました。
この時に参加した当院の准看護師の仲間たちが,「もっと勉強をしたい,ぜひ看護師をめざそう」と声をあげました。どのようにしたら看護師の資格を取得できるのか? 他にも同じ志を持つ人がいるのではないだろうかと,当院では「准看移行教育研究会」を2004年5月に発足させました。
私は,当時病棟師長として総会に参加し,准看護師たちの「看護師としてキャリアアップしたい」という思いに共感したものです。通常の業務では,准看護師・看護師と分けて業務をしているわけではありませんし,カンファレンスなどにおいても活発な意見が出されます。「准看移行教育研究会」の発足当時は,有志(准看護師6名と筆者)が集まり,仕事帰りに喫茶店で食事をしながら語り合いました。個々の思いは,今の医療現場での看護への思い,置かれている立場の悔しさ,看護の資質の向上を図らなくてはならないという思いで共通しており,力強さを感じました。楽しく,息長く続けられるようにしたいとの思いから,「准看護師移行教育研究会(JIK)」とネーミングし,シンボルマークも作りました。
今回,「2年課程通信制」を看護管理者(2006年1月より看護部長就任)としてどう生かしていくか,管理者としてまだまだ不十分と思っていますが,この2年間の取り組みについて述べてみたいと思います。
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