特集 病棟閉鎖と入院制限
ベッド閉鎖をこう考える—神奈川県立こども医療センターの経験
医師の立場から
塙 嘉之
1
1神奈川県立こども医療センター小児科
pp.37-39
発行日 1975年2月1日
Published Date 1975/2/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1541205545
- 有料閲覧
- 文献概要
- 1ページ目
医師のジレンマ
医師であれば,ひとりでも多くの患者を診療し,可能なかぎりの医療をサービスしたいと考えるものである.それが,病棟に空いているベッドが存在しているにもかかわらず入院を制限するとか,極端な場合には病棟を全部閉鎖しなければならない場合がある.
どこの病院でも病棟には病棟婦長がおり,入院患者の管理について医師と協力して責任を負っている.病院によっては,病棟ごとに医長をその責任者として定めている.ここで,その病棟の管理について,婦長と医長とはどのように責任を分担し,どちらがより高次の責任を負っているか,まだ必らずしも明確でない.
Copyright © 1975, Igaku-Shoin Ltd. All rights reserved.