特集 チーム医療とPOS—第7回POS研究会報告
Ⅴ.パネルディスカッション—医療チームによるPOS実践上の問題点
医師の立場から
林 茂
1
1川崎市立川崎病院産婦人科
pp.72-74
発行日 1986年1月10日
Published Date 1986/1/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1663908194
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POSは,いま……
POS研究会も7回を数えるようになった.川崎医科大学の講堂を埋め尽くした大聴衆の熱気が,POSを,さらには,よりよい看護・医療を求める人々が飛躍的に増加していることを如実に表していた.しかし,残念なのは参加者の大部分が看護婦さんで,出席している医師のほとんどは顔なじみの人たちばかりだったことである.この事実は,まだ医師の多くはPOSに背中を向けているということを示している.
POSが導入された当時,かなりのスピードで方方の施設に広まっていった.しかし,一時その勢いが落ちた時期もあった.POSは医師と看護婦が協力してやらなければ意味がない.看護婦だけではできないというのが1つの大きな理由だったと思う.
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