特集 てんかんの新治療戦略と課題
3.新規抗てんかん薬の使い方
重藤寛史
1
1九州大学大学院医学研究院神経内科学・診療准教授
pp.1279-1283
発行日 2013年5月1日
Published Date 2013/5/1
DOI https://doi.org/10.20837/1201305077
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2006年以降,本邦ではガバペンチン,トピラマート,ラモトリギン,レベチラセタムと4種の新規抗てんかん薬が使用可能となり,2013年時点では単剤ではなく併用薬としての使用が認可されている。これらはバルプロ酸やカルバマゼピンに比べて著しく効果が高いというわけではないが,副作用や薬物相互作用が従来薬に比べて少なく,従来薬とは異なる作用機序も持っているため,新たな効果も期待できる。単剤で投与した場合,従来薬に比べて催奇形性が少ないものもある。新規薬にはそれぞれに留意すべき副作用・相互作用があり,また高価でもあるので,患者への投与の際には十分に説明する必要がある。