特集 メディエーターと新しい受容体拮抗薬
Ⅳ.新規抗ロイコトリエン薬
岩永賢司
1
,
東田有智
2
Takashi Iwanaga
1
,
Yuji Tohda
2
1近畿大学医学部呼吸器・アレルギー内科准教授
2近畿大学医学部呼吸器・アレルギー内科教授
pp.190-194
発行日 2017年1月15日
Published Date 2017/1/15
DOI https://doi.org/10.20837/3201702036
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システィニルロイコトリエン(Cys-LTs)は喘息の病態形成に重要な役割を果たす。Cys-LTs受容体にはCys-LT1とCys-LT2の2種類があり,現在使用されているCys-LTs受容体拮抗薬は前者の方であり,上市されてから20年余りが経過し世界中で広く使用されている。最近,新規Cys-LTs受容体拮抗薬としてCys-LT1とCys-LT2の両者の受容体に作用する薬剤の開発が行われたが,臨床的な有用性は見いだせなかった。