特集 CKD-MBDガイドラインを再考する─KDIGOガイドライン改訂を受けて
4.CKD患者の骨代謝異常
奥野 仙二
1
,
稲葉 雅章
2
1仁真会白鷺病院内科
2大阪市立大学大学院医学研究科代謝内分泌病態内科学・腎臓病態内科学
キーワード:
骨折
,
骨密度
,
骨粗鬆症治療薬
,
骨生検
Keyword:
骨折
,
骨密度
,
骨粗鬆症治療薬
,
骨生検
pp.201-208
発行日 2018年7月1日
Published Date 2018/7/1
DOI https://doi.org/10.19020/KB.0000000135
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CKD 患者では骨折の頻度が高いことはよく知られており,またこの骨折は生命予後とも関連する重要な合併症である.骨折のリスク評価における骨密度測定の意義に関して,Kidney Disease:Improving Global Outcomes(KDIGO)による2017 年のCKD-MBD ガイドラインでは,その結果が治療法の選択に影響を与える場合は,骨密度の測定を行うことが望ましいとしている.また,CKD 患者に対する,骨粗鬆症治療薬の使用経験が増加してきていることなどから,CKD 患者における,骨粗鬆症治療薬の有用性についても評価されてきている.しかし,骨粗鬆症治療薬の使用は注意深く行う必要があり,まず最初に腎性骨異栄養症の基となっている疾患に対する対応が重要である.
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