大腸Interval cancerをめぐる最近の知見
大腸Interval cancerの概念と問題点
山野 泰穂
1
,
松下 弘雄
,
吉川 健二郎
,
高木 亮
,
原田 英嗣
,
田中 義人
,
吉田 優子
,
津田 一範
,
加藤 文一朗
,
永塚 真
,
菅井 有
,
山本 英一郎
,
鈴木 拓
1札幌医科大学 消化器内科学講座
キーワード:
感度と特異度
,
大腸内視鏡法
,
腺癌
,
大腸腫瘍
,
腺腫-鋸歯状
Keyword:
Adenocarcinoma
,
Colonoscopy
,
Sensitivity and Specificity
,
Colorectal Neoplasms
pp.7-14
発行日 2017年1月20日
Published Date 2017/1/20
DOI https://doi.org/10.19020/J05332.2017115874
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大腸癌におけるinterval cancerとは,WEO(World Endoscopy Organization)によると「癌が指摘されなかったスクリーニングまたはサーベイランス検査後の推奨された期間を空けた次回検査前までに発見された癌」と定義され,明確な期間の設定はない.したがって現行のinterval cancerでは見逃し癌,検査精度,癌自体の発育進展速度の相違など,さまざまな不確定要素が含まれた癌の集団となっているのが現状である.しかし真の目的はrapid growthした癌の本質を見きわめることにほかならないことを考えると,良性前駆病変が存在し,短期間にSM高度浸潤以深癌へ変貌を遂げた癌を解析することが妥当と判断し,当センターで経験した4症例を提示し解説した.今後,多施設で症例を集積して解析することが有意義であると考える.
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