大腸Interval cancerをめぐる最近の知見
症例のまとめ Interval cancerとPost-colonoscopy CRCについて
藤井 隆広
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1藤井隆広クリニック
キーワード:
感度と特異度
,
大腸内視鏡法
,
大腸腫瘍
,
腺腫-鋸歯状
Keyword:
Colonoscopy
,
Sensitivity and Specificity
,
Colorectal Neoplasms
pp.85-90
発行日 2017年1月20日
Published Date 2017/1/20
DOI https://doi.org/10.19020/J05332.2017115888
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interval cancer(IC)は,健常人におけるがん検診用語であり,post-colonoscopy CRC(PCCRC)は,便潜血テストや有症状の精密検査としての大腸内視鏡検査も含まれるため,ICとPCCRCを同義には取り扱えない.PCCRCの意義は,"見逃し癌"や"急速発育癌"など特殊な大腸癌の抽出と,PCCRCの頻度からadenoma detection rateと同様に大腸内視鏡検査の質・精度を測るquality indicatorの役割を有している.PCCRC rateの算出方法は,未だ確立されていないが,WEOのexpert working partyから出された論文では発生数/1,000person-yearが提唱されている.ICやPCCRCの言葉を正しく用いることと,PCCRC rateの算出法を統一していくことが必要であり,そのうえで特殊な大腸癌の抽出や正しいquality inidcatorの役割としてPCCRC rateは評価されるものと考える.
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