『早期大腸癌』からの20年、『INTESTINE』からの今後20年
[腫瘍分野]Translational researchからのアプローチ
山野 泰穂
1
,
松下 弘雄
,
吉川 健二郎
,
原田 英嗣
,
田中 義人
,
中岡 宙子
,
吉田 優子
,
菅井 有
,
山本 英一郎
,
鈴木 拓
1秋田赤十字病院 消化器病センター
キーワード:
大腸内視鏡法
,
大腸ポリープ
,
大腸腫瘍
,
DNA配列分析
,
トランスレーショナル医学研究
,
腺腫-鋸歯状
Keyword:
Colonic Polyps
,
Colonoscopy
,
Colorectal Neoplasms
,
Sequence Analysis, DNA
,
Translational Medical Research
pp.49-55
発行日 2016年1月20日
Published Date 2016/1/20
DOI https://doi.org/10.19020/J05332.2016150291
- 有料閲覧
- 文献概要
- 1ページ目
「translational research(TR)=橋渡し研究」とは異職種間の協力により基礎研究成果を医薬品や医療機器開発そして臨床研究に至るまで効率的,効果的に実用化へ?げることを目的とした研究である.今回われわれは未知であった大腸鋸歯状病変に対してTRを行ったことで,SSA/Pおよびその類縁病変において拡大内視鏡所見と病理組織診断,遺伝子解析結果との間で相関性を認めた.その一方で新たな発展的課題も得ることができた.TRは消化管病変の病態解明,診断から治療に至るまで大いに貢献するものと考えられ,今後の消化管病学の発展が期待できる.
Copyright © 2016, Nihon Medical Center, Inc. All rights reserved.