大腸Interval cancerをめぐる最近の知見
Japan Polyp Studyからみる大腸Interval cancer
松田 尚久
1
,
佐野 寧
,
藤井 隆広
1国立がん研究センター中央病院 検診センター内視鏡科
キーワード:
大腸内視鏡法
,
大腸ポリープ
,
大腸腫瘍
,
ランダム化比較試験
Keyword:
Colonic Polyps
,
Colonoscopy
,
Colorectal Neoplasms
,
Randomized Controlled Trials as Topic
pp.15-22
発行日 2017年1月20日
Published Date 2017/1/20
DOI https://doi.org/10.19020/J05332.2017115875
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全大腸内視鏡検査(TCS)による大腸癌死亡率減少効果については,症例対照研究やコホート研究から証明されているが,その効果は近位結腸において減弱することが報告されている.その大きな要因の一つとしてinterval cancer/post-colonoscopy colorectal cancerが注目されている.今回Japan Polyp Study(JPS)のデータから,クリーンコロン化1年後のTCSで発見された病変の解析を行った.その結果,近位結腸ではLST-NGを主体としたnonpolypoid lesion,遠位結腸では小型のpolypoid lesionの見逃しがinterval cancerの大きな要因となっている可能性が示唆された.
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