サイトメガロウイルス腸炎とClostridium difficile感染症
サイトメガロウイルス腸炎の臨床症状と内視鏡診断
大川 清孝
1
,
青木 哲哉
,
上田 渉
,
大庭 宏子
,
宮野 正人
,
藤井 英樹
,
山口 誓子
,
倉井 修
,
佐野 弘治
1大阪市立十三市民病院 消化器内科
キーワード:
AIDS
,
サイトメガロウイルス感染症
,
大腸内視鏡法
,
大腸炎
,
小腸炎
Keyword:
Acquired Immunodeficiency Syndrome
,
Cytomegalovirus Infections
,
Colonoscopy
,
Colitis
,
Enteritis
pp.521-526
発行日 2015年11月20日
Published Date 2015/11/20
DOI https://doi.org/10.19020/J05332.2016057106
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自験CMV腸炎40例の臨床症状と内視鏡画像について検討した.臨床症状は基礎疾患や罹患部位により違いがみられた.基礎疾患をAIDS群,明らかな免疫不全なし群,薬剤による免疫不全群に分けると,この順に下痢が多く,血便が少なかった.罹患部位では,小腸型は血便や穿孔が多かったが,大腸型は血便と下痢がほぼ同数で穿孔は少なかった.直腸病変の有無は血便の有無とは関係がなかった.内視鏡像は類円形潰瘍がもっとも多いが,多彩な潰瘍がみられた.自験例では潰瘍がない腸炎型の症例は認めなかった.
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