日常遭遇する大腸炎の鑑別-内視鏡を中心に
アメーバ性大腸炎
坂本 博次
1
,
北村 絢
,
竹澤 敬人
,
新畑 博英
,
林 芳和
,
佐藤 博之
,
矢野 智則
,
砂田 圭二郎
,
山本 博徳
1自治医科大学 内科学講座消化器内科学部門
キーワード:
Metronidazole
,
Paromomycin
,
大腸内視鏡法
,
原虫抗体
,
赤痢-アメーバ性
,
発生率
,
病歴聴取
Keyword:
Antibodies, Protozoan
,
Colonoscopy
,
Dysentery, Amebic
,
Medical History Taking
,
Metronidazole
,
Paromomycin
,
Incidence
pp.397-402
発行日 2014年7月20日
Published Date 2014/7/20
DOI https://doi.org/10.19020/J05332.2014297887
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アメーバ性大腸炎は赤痢アメーバの感染によって引き起こされる5類感染症である.わが国の患者数は年間800例程度であり,感染経路は性的接触,飲食物による経口感染の二つの経路があるが不明な場合も多い.症状は下痢,粘血便,腹痛が多く,大腸内視鏡では特徴的なたこいぼ様びらん・潰瘍を認め,便や生検検体から虫体を証明できれば確定診断となる.治療にはメトロニダゾール,パロモマイシンが保険適応となっている.
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