小腸の炎症
感染性炎症性疾患 感染性腸炎(ウイルス感染) サイトメガロウイルス(CMV)小腸炎
大川 清孝
1
,
青木 哲哉
,
上田 渉
,
大庭 宏子
,
宮野 正人
,
藤井 英樹
,
山口 誓子
,
倉井 修
,
佐野 弘治
1大阪市立十三市民病院 消化器内科
キーワード:
サイトメガロウイルス感染症
,
消化管出血
,
大腸炎
,
小腸炎
,
小腸内視鏡法
Keyword:
Cytomegalovirus Infections
,
Colitis
,
Enteritis
,
Gastrointestinal Hemorrhage
pp.156-161
発行日 2015年3月20日
Published Date 2015/3/20
DOI https://doi.org/10.19020/J05332.2015186572
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サイトメガロウイルス(CMV)小腸炎の臨床的および内視鏡的特徴をCMV大腸炎と比較して検討した.CMV小腸炎はCMV大腸炎に比べて高度免疫不全が多い傾向がみられた.CMV小腸炎の臨床症状は出血と腹痛が多く,出血はすべて大量出血であった.一方,CMV大腸炎では下痢と出血が高率であったが,大量出血の割合は約50%であった.CMV小腸炎の緊急手術例は60%であり,CMV大腸炎の10%に比べて有意に高率であった.潰瘍形態はCMV小腸炎では不整形潰瘍と輪状潰瘍が多く,CMV大腸炎で多い類円形潰瘍は少なかった.
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