炎症性腸疾患の画像診断modality
MRI 腸管評価の新たな低侵襲モダリティーはIBD診療を変えるか
藤井 俊光
1
1東京医科歯科大学 消化器内科潰瘍性大腸炎・クローン病先端治療センター
キーワード:
Crohn病
,
炎症性腸疾患
,
病的狭窄
,
MRI
,
腸瘻
,
放射線影響
,
腸運動記録法
Keyword:
Constriction, Pathologic
,
Crohn Disease
,
Intestinal Fistula
,
Magnetic Resonance Imaging
,
Radiation Effects
,
Inflammatory Bowel Diseases
pp.159-166
発行日 2014年3月20日
Published Date 2014/3/20
DOI https://doi.org/10.19020/J05332.2014161265
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クローン病は生物学的製剤の登場以降,疾患概念が変化し,慢性進行性の炎症性疾患としてとらえられるようになった.臨床的な寛解のみならず炎症をコントロールしなければ,不可逆的な器質的変化をきたし機能障害に陥る.適切な時期に適切な治療介入をすることで疾患の進行を回避することができると考えられるが,そのためには疾患活動性の評価が不可欠である.近年,炎症性腸疾患の活動性を評価するためにさまざまなモダリティーが開発されているが,MRIは苦痛と被曝から解放され,若年より繰り返し行わなければならない活動性モニタリングには最適である.コストやavailabilityについては今後解決しなければならないが,本邦でも炎症性腸疾患の活動性評価の第一選択の一つとして多くの施設に拡がっていくことが期待される.
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