大腸肛門病外科-最新のトピックス
炎症性腸疾患 炎症性腸疾患に対する開腹手術と腹腔鏡手術
小金井 一隆
1
,
辰巳 健志
,
二木 了
,
黒木 博介
,
中尾 紗由美
,
杉田 昭
1横浜市立市民病院 外科
キーワード:
Crohn病
,
開腹術
,
病的狭窄
,
結腸切除
,
人工肛門造設術
,
大腸炎-潰瘍性
,
腸瘻
,
腹腔鏡法
,
回腸嚢肛門吻合術
,
大腸切除
,
回盲部
Keyword:
Constriction, Pathologic
,
Crohn Disease
,
Colectomy
,
Colitis, Ulcerative
,
Intestinal Fistula
,
Laparotomy
,
Laparoscopy
,
Proctocolectomy, Restorative
pp.1474-1482
発行日 2012年12月1日
Published Date 2012/12/1
DOI https://doi.org/10.15106/J00393.2013087103
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炎症性腸疾患に対する外科治療における開腹手術と腹腔鏡手術を比較した。潰瘍性大腸炎では後者は前者と比べ、手術時間が長いものの出血量が少なく、整容性に優れていた。一方、小開腹による一期手術では腹腔鏡手術に劣らない整容性があり、人工肛門がなく、二期手術のための再入院がないなどの長所があった。Crohn病では腸管外に炎症が波及し、病変が多発するなどの特異性から、腹腔鏡手術の適応は慎重に判断すべきと考えられた。
©Nankodo Co., Ltd., 2012