消化器領域における診断内視鏡-モダリティの進歩とその活用法 内視鏡機器の進歩と活用法
消化管をターゲットとしたCT・MRIによる検査法
長沼 誠
1
,
緒方 晴彦
,
杉野 吉則
,
日比 紀文
1慶応義塾大学内視鏡センター
キーワード:
Crohn病
,
Gadolinium
,
病的狭窄
,
MRI
,
大腸腫瘍
,
X線CT
,
小腸疾患
,
注腸造影
,
CTコロノグラフィー
,
腸運動記録法
Keyword:
Barium Enema
,
Constriction, Pathologic
,
Crohn Disease
,
Gadolinium
,
Magnetic Resonance Imaging
,
Tomography, X-Ray Computed
,
Colorectal Neoplasms
,
Colonography, Computed Tomographic
pp.495-499
発行日 2013年3月1日
Published Date 2013/3/1
DOI https://doi.org/10.15106/J00974.2013167598
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小腸や大腸病変の診断は従来大腸内視鏡や小腸造影により行われてきた.近年CTやMRIが消化管病変の評価に使用されるようになり,とくに消化管を拡張させて大腸の腸管内腔や腸管壁を評価するコロノグラフィー,小腸病変を評価するエンテログラフィーが注目されている.バーチャル内視鏡のように通常内視鏡像に近似する画像を作成することにより,狭窄部の口側やひだの裏側等,通常内視鏡では観察困難な部分も評価可能になっている.放射線被曝の問題からMRIを用いた検査法も注目されており,Crohn病の小腸病変を評価するMRエンテログラフィーは海外では小腸病変評価の第一選択となっており,本邦でも普及しつつある.
©Nankodo Co., Ltd., 2013