炎症性腸疾患の画像診断modality
大腸内視鏡 IBD関連癌
小形 典之
1
,
大塚 和朗
,
林 靖子
,
久津川 誠
,
児玉 健太
,
池田 晴夫
,
工藤 進英
1昭和大学横浜市北部病院 消化器センター
キーワード:
Indigo Carmine
,
炎症性腸疾患
,
大腸内視鏡法
,
大腸炎-潰瘍性
,
大腸腫瘍
,
色素内視鏡法
Keyword:
Colonoscopy
,
Colitis, Ulcerative
,
Indigo Carmine
,
Colorectal Neoplasms
,
Inflammatory Bowel Diseases
pp.133-138
発行日 2014年3月20日
Published Date 2014/3/20
DOI https://doi.org/10.19020/J05332.2014161261
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潰瘍性大腸炎の患者に対し,大腸癌の定期的なサーベイランスが必要であることは広く知られている.潰瘍性大腸炎の罹患期間や罹患範囲が癌化のリスク因子となっている.このことはクローン病においても同様である.サーベイランスの方法は,以前はランダム生検が推奨されていたが,有用性に疑問が呈され,最近では狙撃生検が推奨されている.しかし,慢性炎症の粘膜を背景とする潰瘍性大腸炎において,病変を見つけることは容易ではない.大腸腫瘍の診断に拡大内視鏡観察は有効であり,潰瘍性大腸炎関連癌のサーベイランスにおいても同様に有用性が報告されており,今後潰瘍性大腸炎のサーベイランスにおける狙撃生検部位の検出に有用な可能性がある.
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