回盲部潰瘍性病変
回盲部の虚血性病変
横山 薫
1
,
大岡 正平
,
迎 美幸
,
佐田 美和
,
小林 清典
1北里大学東病院 消化器内科
キーワード:
大腸内視鏡法
,
大腸炎-虚血性
,
腸間膜静脈
,
腸間膜血管閉塞症
,
分類
,
血管石灰化
,
回盲部
,
腹部CT
Keyword:
Classification
,
Colonoscopy
,
Mesenteric Vascular Occlusion
,
Mesenteric Veins
,
Colitis, Ischemic
,
Vascular Calcification
pp.395-400
発行日 2013年7月20日
Published Date 2013/7/20
DOI https://doi.org/10.19020/J05332.2013320009
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回盲部の虚血性病変の頻度は多くはない.急性疾患である虚血性大腸炎は右側結腸にもみられることがある.これら右側型は併存疾患を合併する症例や高齢者に多くみられ,より重症の壊疽型として発症する例も多い.壊疽型は外科的手術を要する症例が多く,かつ死亡率も高いため,迅速な診断と治療が必要である.一方,特発性腸間膜静脈硬化症は右側結腸に好発し,病変部腸管の静脈に石灰化をきたし,慢性虚血性の病状経過をとるまれな疾患である.大腸内視鏡所見で粘膜面の暗紫色など特徴的な色調を呈する.両疾患とも大腸内視鏡検査が診断に有用であるが,全身状態によってはCTなどほかの画像検査にて診断する必要がある.
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