胆管結石の治療
超高齢者に対する治療
川口 義明
1
,
川嶌 洋平
,
川西 彩
,
小川 真実
,
峯 徹哉
1東海大学 医学部消化器内科
キーワード:
再発
,
術後合併症
,
術中合併症
,
ステント
,
総胆管結石症
,
消化器系内視鏡法
,
肺炎-嚥下性
,
酸素欠乏
,
治療成績
,
内視鏡的括約筋切開術
,
内視鏡的乳頭バルーン拡張術
Keyword:
Hypoxia
,
Intraoperative Complications
,
Pneumonia, Aspiration
,
Recurrence
,
Postoperative Complications
,
Stents
,
Endoscopy, Digestive System
,
Sphincterotomy, Endoscopic
,
Treatment Outcome
,
Choledocholithiasis
pp.79-83
発行日 2016年12月20日
Published Date 2016/12/20
DOI https://doi.org/10.19020/J01937.2017129544
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高齢化に伴い高齢者総胆管結石は増加している.総胆管結石は胆管炎や膵炎を惹起して致死的となりうるため,超高齢者でも治療適応となる疾患である.一方で高齢者の場合,呼吸器・循環器系などの重篤な合併症や高度認知症により治療困難な場合も少なくない.内視鏡的治療[EST,EP(L)BD]が第一選択であり,完全結石除去率・偶発症は,高齢者,非高齢者同等で,高齢者でも有効かつ安全に施行可能である.高齢者では術中の低酸素血症,術後の誤嚥性肺炎には注意が必要だが,完全結石除去を目指した積極的な施行が望まれる.しかしながらとくに超高齢者治療困難例では,胆管ステント長期留置も選択肢の一つとなる.
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