発行日 2005年2月1日
Published Date 2005/2/1
DOI https://doi.org/10.15106/J00974.2005061237
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胆嚢結石合併総胆管結石の治療方針は,予後,効率性,経済性をふまえた総合判断からEST結石除去後,LCを施行することが推奨される.男性,70歳以上,胆管径15mm以上は結石再発のリスクファクターであり,ESTによる胆管結石除去後は厳重な経過観察が必要である.無石胆嚢温存例でも胆管結石が累積再発する場合には胆摘術を考慮すべきである.有石胆嚢を温存する場合には,保存的治療を積極的に施行すべきである.保存的治療としては経口溶解療法とESWLがあるが,いずれも適応に制約がある.胆摘術,保存的治療のいずれも施行されない例,とくに胆嚢癌の高危険群である3cm以上の結石温存例は厳重な経過観察が必要である
©Nankodo Co., Ltd., 2005