発行日 2002年8月1日
Published Date 2002/8/1
DOI https://doi.org/10.15106/J00393.2003026442
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総胆管結石症に対する内視鏡的乳頭切開術(EST)後腹腔鏡下胆嚢摘出術(LC)の成績を検討した.術後早期合併症は軽度の肝機能障害,胆管炎など,おもにESTに起因するものが5.9%に認められたが,腹腔鏡下総胆管切石術(30%),開腹T-tube挿入術(18.8%),胆管十二指腸吻合術(22.2%)に比較して少なかった.又,術後入院期間も平均12.3日で,ほかの治療法より有意に短く,更にクリニカルパスを利用して短縮化傾向である.術後3年以上経過観察例では,EST後LCの結石再発率は4.2%とT-tube挿入術の10.3%より低く,ほかの消化器系愁訴もないことから,優れた術式であることが示唆された
©Nankodo Co., Ltd., 2002