超高齢者の消化器疾患-その特徴と治療上の注意
超高齢者に対する胆石治療
岡野 直樹
1
,
岸本 有為
,
原 精一
,
宅間 健介
,
三村 享彦
,
伊藤 謙
,
五十嵐 良典
1東邦大学医療センター大森病院 消化器内科
キーワード:
催眠剤と鎮静剤
,
ステント
,
総胆管結石症
,
胆嚢切除
,
内視鏡的括約筋切開術
,
周術期管理
,
内視鏡的乳頭バルーン拡張術
,
胆嚢結石症
,
待機療法
Keyword:
Cholecystectomy
,
Hypnotics and Sedatives
,
Stents
,
Sphincterotomy, Endoscopic
,
Perioperative Care
,
Choledocholithiasis
,
Cholecystolithiasis
,
Watchful Waiting
pp.453-457
発行日 2015年3月20日
Published Date 2015/3/20
DOI https://doi.org/10.19020/J01937.2015186586
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本邦において高齢者の比率は増加しており,加齢とともに罹患率の上昇する総胆管結石症や胆嚢結石症などの治療機会が増えている.総胆管結石症に対しては低侵襲性からESTやEPBDなどの内視鏡治療が第一選択となる.その際,超高齢者は呼吸循環器疾患や脳神経疾患などの基礎疾患や,内臓機能の低下,認知症などを有している場合が多く,術中および術後の慎重な管理が必要である.総胆管結石の治療後に胆嚢を温存した場合でも急性胆嚢炎の発症率は低く,無症状の胆嚢結石であれば経過観察でよいと考えられる.
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