胆管結石の治療
ESWL(体外式衝撃波結石破砕療法)による胆管結石の治療
三好 広尚
1
,
乾 和郎
,
山本 智支
,
片野 義明
1藤田保健衛生大学坂文種報徳會病院 消化器内科
キーワード:
砕石術
,
術後合併症
,
術中合併症
,
総胆管結石症
,
治療成績
,
内視鏡的胆道ドレナージ
Keyword:
Intraoperative Complications
,
Lithotripsy
,
Postoperative Complications
,
Treatment Outcome
,
Choledocholithiasis
pp.57-61
発行日 2016年12月20日
Published Date 2016/12/20
DOI https://doi.org/10.19020/J01937.2017129541
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総胆管結石に対する治療法は,内視鏡的乳頭括約筋切開術による結石除去術が標準治療であり,約90%以上で結石を完全に除去することができる.しかし,バスケット把持困難な巨大結石,解剖学的異常などにより治療が困難な場合がある.このような内視鏡的治療困難胆管結石では,経口的または経皮的胆道鏡下電気水圧衝撃波砕石,大口径バルーンによる内視鏡的乳頭拡張術などがあり,体外式衝撃波結石破砕療法(ESWL)も治療法の一つである.ESWL単独および内視鏡的治療併用による完全消失率は63.3~90.2%であり,ESWL単独では63.3~67.3%と報告されている.偶発症は9~16%と低率で,軽症がほとんどである.ESWLは内視鏡的治療困難胆管結石に対して安全かつ効果的な治療法である.
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