胆管結石の治療
総胆管結石症における手術の役割
柴尾 和徳
1
,
田村 利尚
,
田嶋 健秀
,
佐藤 典宏
,
平田 敬治
1産業医科大学 医学部第1外科
キーワード:
開腹術
,
再発
,
術後合併症
,
総胆管結石症
,
胆嚢切除
,
治療成績
,
胆嚢結石症
,
経胆嚢管的切石術
,
結石摘出術
Keyword:
Cholecystectomy
,
Laparotomy
,
Recurrence
,
Postoperative Complications
,
Treatment Outcome
,
Choledocholithiasis
,
Cholecystolithiasis
pp.103-108
発行日 2016年12月20日
Published Date 2016/12/20
DOI https://doi.org/10.19020/J01937.2017129547
- 有料閲覧
- 文献概要
- 1ページ目
総胆管結石症の治療には内視鏡による総胆管結石摘出が多く行われている.胆嚢結石が合併する場合は術前もしくは術後に胆嚢摘出が追加されることが多い(二期的治療)が,一期的に総胆管結石除去術,胆嚢摘出術を行う施設もある(一期手術).十二指腸乳頭が温存できる一期手術は,二期的治療に比べ結石除去率,死亡率,合併症率で差がないものの,入院期間が短縮,医療費が抑制されるという利点がある.しかしながら一期手術は特殊な機械と外科医の経験が必要なため,広く行われている治療とは言い難い.外科治療には,胆嚢摘出・総胆管結石除去術を開腹で行う場合と腹腔鏡下に行う場合があり,アプローチ法により経胆嚢管法と胆管切開法がある.
Copyright © 2016, Nihon Medical Center, Inc. All rights reserved.