有効性評価に基づく胃がん検診ガイドライン-内視鏡検診時代の新たなる幕開け
検診対象集約への戦略 現状と課題 ペプシノゲン法胃がん検診の課題 吹田市の取り組み
相馬 孝
1
,
川西 克幸
1吹田市医師会
キーワード:
Pepsinogens
,
胃腫瘍
,
集団検診
,
追跡研究
,
精度管理
,
腫瘍の早期診断
,
吹田市
Keyword:
Follow-Up Studies
,
Mass Screening
,
Pepsinogens
,
Stomach Neoplasms
,
Early Detection of Cancer
pp.183-189
発行日 2016年1月20日
Published Date 2016/1/20
DOI https://doi.org/10.19020/J01937.2016164626
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吹田市では低受診率のX線法胃がん検診を補うものとして,ペプシノゲン(PG)法を平成12年度より導入した.受診初年の精検受診率は80%前後と高く,癌発見率はX線法と同等,かつ早期癌の割合が高かった.われわれは受診初年の精検に対し,陽性者に5年連続して行う胃内視鏡精密検査を管理精検と定義しているが,予算と人手不足で受診者管理が十分にできず,管理精検受診率は非常に低かった.PG法のようなリスク検診は,比較的容易に導入できる反面,管理精検の管理と維持は非常に困難で,自治体が新規導入したり,今後始まる内視鏡検診の処理能力を補うための篩い分け検診として利用するにはかなりの熟慮と覚悟が必要であると考える.
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