胃癌リスク診断を巡って-現状と問題点
胃癌リスク検診の現況 高崎市住民検診における試み
吉川 守也
1
,
乾 純和
,
大和田 進
,
安部 純
,
有賀 長規
,
石井 千恵子
1高崎市医師会
キーワード:
ヘリコバクター感染症
,
Helicobacter pylori
,
Pepsinogens
,
胃腫瘍
,
集団検診
,
費用効果分析
,
リスク評価
,
腫瘍の早期診断
,
高崎市
Keyword:
Mass Screening
,
Pepsinogens
,
Stomach Neoplasms
,
Helicobacter pylori
,
Helicobacter Infections
,
Risk Assessment
,
Early Detection of Cancer
pp.1117-1123
発行日 2013年6月20日
Published Date 2013/6/20
DOI https://doi.org/10.19020/J01937.2013284979
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2006年から高崎市医師会主導で住民の胃がん検診に胃癌リスク検診(ABC検診)を採用している.2010年までの5年間で計算上は胃がん検診対象者の60%を網羅し,胃癌発見数は151名,発見率0.21%であり,他の検診法よりも発見数,発見率で優っていた.胃癌1例の発見費用もPG法に次ぐ安価であった.H.pyloriの除菌率(成功率)は経年的に上昇し2010年に23%(17%)に達した.2011年からはABC検診が40歳以上の5歳刻みの節目検診として高崎市の事業となり,同時に新成人すべてを対象とした「20歳のピロリ検診」が事業として始まった.若年者のH.pylori検診と除菌による一次予防とABCリスク検診による二次予防,および除菌による一次予防による胃癌撲滅を目指している.
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