超高齢者の消化器疾患-その特徴と治療上の注意
超高齢者に対する早期大腸癌の治療
加藤 順
1
1和歌山県立医科大学 第二内科
キーワード:
インフォームドコンセント
,
大腸内視鏡法
,
再手術
,
死亡率
,
腫瘍進行度
,
リンパ行性転移
,
術前診断
,
大腸腫瘍
,
検査予測値
,
診療ガイドライン
,
内視鏡的粘膜下層剥離術
,
大腸切除
Keyword:
Endoscopic Mucosal Resection
,
Colonoscopy
,
Informed Consent
,
Neoplasm Staging
,
Lymphatic Metastasis
,
Mortality
,
Reoperation
,
Predictive Value of Tests
,
Colorectal Neoplasms
,
Practice Guidelines as Topic
pp.445-452
発行日 2015年3月20日
Published Date 2015/3/20
DOI https://doi.org/10.19020/J01937.2015186585
- 有料閲覧
- 文献概要
- 1ページ目
早期大腸癌の治療では,内視鏡治療可能か,外科的手術が必要か,の見極めが重要である.超高齢者では,早期大腸癌以外に生命予後を左右する併存症を有していることが多く,内視鏡治療では根治不可能な病変や,内視鏡治療後にリンパ節転移のリスクのある患者に対し,外科的手術を選択すべきなのか,というのは,その患者の併存症,およびそれによる生命予後なども併せて考慮する必要がある.また,早期大腸癌に対する各診断法の正診率,各治療法の合併症率なども踏まえたうえで,超高齢者の早期大腸癌治療で合併症を生じた場合の対処法の可否なども慎重に検討し,その患者にとって最良と思われる治療方針を決定する必要がある.
Copyright © 2015, Nihon Medical Center, Inc. All rights reserved.