急性胆道炎-TG13:Updated Tokyo Guidelinesに基づいた診療の現況
治療の基本方針 急性胆管炎
桐山 勢生
1
,
熊田 卓
,
谷川 誠
,
久永 康宏
,
豊田 秀則
,
金森 明
,
多田 俊史
,
北畠 秀介
,
急性胆管炎・胆嚢炎診療ガイドライン改訂出版委員会
1大垣市民病院 消化器内科
キーワード:
胆管炎
,
アルゴリズム
,
診療ガイドライン
,
胆道ドレナージ
,
ケアバンドル
,
患者重症度
Keyword:
Algorithms
,
Cholangitis
,
Practice Guidelines as Topic
,
Patient Acuity
,
Patient Care Bundles
pp.1297-1302
発行日 2015年8月20日
Published Date 2015/8/20
DOI https://doi.org/10.19020/J01937.2015341248
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急性胆管炎は,胆道閉塞により胆汁がうっ滞して感染,さらに胆管内圧上昇により感染胆汁が胆管から体循環に流入して全身の炎症反応が起きて発症する.このため,抗菌薬投与など一般的な感染症に対する基本的治療に加えて迅速に胆管減圧術,すなわち胆管ドレナージを行う必要がある.診療ガイドラインでは,胆管ドレナージを行うべきタイミングが重症度に応じて示されている.敗血症により臓器不全に陥った重症例には臓器サポートとともに緊急に,非重症例のなかでも重症化の危険があるとされている中等症に対しては早期に胆管ドレナージを行う.軽症では多くが胆管ドレナージは必要ないが,初期治療に反応しない場合に考慮する.
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