急性胆道炎-TG13:Updated Tokyo Guidelinesに基づいた診療の現況
画像診断 急性胆管炎・胆嚢炎のCT、MRI診断
蒲田 敏文
1
,
急性胆管炎・胆嚢炎診療ガイドライン改訂出版委員会
1金沢大学附属病院 放射線科
キーワード:
MRI
,
胆管炎
,
磁気共鳴胆道膵管造影
,
胆嚢炎-急性
,
腹部CT
Keyword:
Cholangitis
,
Magnetic Resonance Imaging
,
Cholecystitis, Acute
,
Cholangiopancreatography, Magnetic Resonance
pp.1287-1295
発行日 2015年8月20日
Published Date 2015/8/20
DOI https://doi.org/10.19020/J01937.2015341247
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2005年の「急性胆管炎・胆嚢炎の診療ガイドライン(第1版)」ならびに2007年の「Tokyo Guidelines」の画像診断の項では,"胆汁感染の有無を画像所見より判定することができないため,画像診断により急性胆管炎を診断することは困難である"と述べられている.今回の改訂では,急性胆管炎の画像診断におけるダイナミックCTの意義を強調した.すなわち,急性胆管炎では高率にダイナミックCT動脈相で肝に一過性の不均一濃染が認められる.この濃染は胆管炎の改善とともに消退ないし消失する.急性胆嚢炎の画像診断においてもダイナミックCTは有用であり,とくにダイナミックCTの動脈相で認められる胆嚢周囲肝実質の一過性濃染は急性胆嚢炎の診断に役立つ所見である.
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