特集 胆道ドレナージを極める
診療ガイドライン(TG18、EUS-BD関連文献、Tokyo criteria)をふまえた治療法の選択
高崎 祐介
1
,
伊佐山 浩通
,
牛尾 真子
,
高橋 翔
,
伊藤 光一
,
鈴木 彬実
,
落合 一成
,
石井 重登
,
斉藤 紘昭
,
藤澤 聡郎
1順天堂大学医学部附属順天堂医院 消化器内科
キーワード:
総胆管造瘻術
,
胆管炎
,
アルゴリズム
,
重症度指標
,
診療ガイドライン
,
インターベンショナル超音波診断
,
超音波内視鏡検査
,
胆道ドレナージ
,
黄疸-閉塞性
,
内視鏡的胆道ドレナージ
Keyword:
Endosonography
,
Severity of Illness Index
,
Choledochostomy
,
Cholangitis
,
Algorithms
,
Ultrasonography, Interventional
,
Practice Guidelines as Topic
,
Jaundice, Obstructive
pp.467-473
発行日 2021年3月25日
Published Date 2021/3/25
DOI https://doi.org/10.24479/J02312.2021179951
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閉塞性黄疸は胆汁の排出路である胆道の物理的な閉塞によって引き起こされる病態であり、良性・悪性疾患いずれによっても引き起こされる。閉塞性黄疸がもたらす胆管炎は時に致死的となり、適切な治療が求められる。胆管炎に対する治療に関しては"Tokyo Guidelines 2018(TG18)"が発行されており、重症度にあわせてドレナージのタイミングを提唱している。また、閉塞性黄疸の治療では経皮経肝胆道ドレナージ、内視鏡的逆行性膵胆管造影法による経乳頭ドレナージが広く行われてきたが、近年超音波内視鏡を用いた胆道ドレナージが行われるようになってきており、治療の選択肢が広がってきている。適切なドレナージ方法やデバイスを選択するには比較試験も重要であり、統一した評価基準が必要である。Tokyo criteria 2014は、悪性胆道狭窄に対するステント評価のための初めての評価基準である。本稿では、本邦から提唱されているそれぞれの診療ガイドラインについて解説する。
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