急性胆道炎-TG13:Updated Tokyo Guidelinesに基づいた診療の現況
診断 急性胆嚢炎
岡本 好司
1
,
急性胆管炎・胆嚢炎診療ガイドライン改訂出版委員会
1北九州市立八幡病院 外科消化器・肝臓病センター
キーワード:
患者搬送
,
血液化学分析
,
重症度指標
,
診療ガイドライン
,
胆嚢炎-急性
,
ケアバンドル
Keyword:
Blood Chemical Analysis
,
Severity of Illness Index
,
Transportation of Patients
,
Practice Guidelines as Topic
,
Cholecystitis, Acute
,
Patient Care Bundles
pp.1275-1280
発行日 2015年8月20日
Published Date 2015/8/20
DOI https://doi.org/10.19020/J01937.2015341245
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急性胆嚢炎の臨床徴候は発熱や,右季肋部痛(心窩部痛),圧痛,筋性防御,Murphy's signなどである.血液検査は,特異的なものは存在しないが,全身の炎症と局所(胆嚢)の炎症を反映する所見は認められる.Tokyo Guidelines 2013(TG13)では,急性胆嚢炎の診断基準と重症度判定基準が設定された.これらを用いて,診療バンドルに則って診療にあたり,予後改善を目指すべきである.さらに,自施設で治療困難と判断した場合,搬送基準に従い,迅速にhigh?volume centerに搬送すべきことも念頭に置くべきである.各施設からのさらなるエビデンスの発信を期待し,次回のTGの改訂に活かされれば良いと考えられる.
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