CT colonographyの現状と将来
表面型腫瘍に対するCT colonographyの診断能
原田 英嗣
1
,
山野 泰穂
,
松下 弘雄
,
吉川 健二郎
,
高木 亮
,
田中 義人
,
中岡 宙子
,
檜森 亮吾
,
吉田 優子
1秋田赤十字病院 消化器病センター
キーワード:
拡張法
,
空気
,
大腸内視鏡法
,
術前診断
,
腺腫
,
大腸腫瘍
,
腸
,
二酸化炭素
,
神経筋遮断
,
CTコロノグラフィー
,
腫瘍量
,
側方発育腫瘍
,
腸洗浄
Keyword:
Adenoma
,
Air
,
Colonoscopy
,
Dilatation
,
Intestines
,
Colorectal Neoplasms
,
Neuromuscular Blockade
,
Colonography, Computed Tomographic
,
Tumor Burden
,
Carbon Dioxide
pp.1347-1354
発行日 2014年8月20日
Published Date 2014/8/20
DOI https://doi.org/10.19020/J01937.2014373023
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表面型腫瘍のうち,側方発育型腫瘍(laterally spreading tumor;LST)36病変についてCT colonography(CTC)での描出能を検討した.従来,平坦型病変のCTCでの描出は困難とされているが,CTCでの描出の規定因子として,腫瘍高2mm以上,腫瘍径20mm以上が有意であった.また,腺腫と比較して癌は有意に高率に描出された.臨床的に治療が必要とされる病変が描出される傾向にあるものの,隆起型と比較して拾い上げのためには高い読影力も必要と思われた.そのためCTCにおいて表面型腫瘍を指摘する確率を上げるには前処置など周辺問題の解決に加え,読影トレーニングが必須であると考えられた.
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