超高齢化社会に向けた大腸内視鏡検査
超高齢者大腸内視鏡検査の工夫 総合病院 当院における高齢者大腸内視鏡検査への対応
山野 泰穂
1
,
吉川 健二郎
,
高木 亮
,
松下 弘雄
,
原田 英嗣
,
田中 義人
,
中岡 宙子
,
檜森 亮吾
,
吉田 優子
,
近藤 高
,
佐藤 健太郎
,
今井 靖
1秋田赤十字病院 消化器病センター
キーワード:
大腸内視鏡法
,
二酸化炭素
,
インサフレーション
,
80歳以上高齢者
,
腸洗浄
Keyword:
Aged, 80 and over
,
Colonoscopy
,
Insufflation
,
Carbon Dioxide
pp.55-58
発行日 2015年1月20日
Published Date 2015/1/20
DOI https://doi.org/10.19020/J05332.2015152802
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高齢化地域にある当施設での大腸内視鏡検査の工夫に関して検討した.超高齢者での大腸内視鏡検査では中若年者と異なり適応を考慮する必要があるが,特定の規約はなく臨床医としての常識が求められる.すなわち被検者の状態,前処置や検査のリスク,結果から導かれる医療までを勘案することであり,要件を満たさない場合は内視鏡検査を施行しない判断も必要である.前処置ではイレウスや腸管穿孔を惹起しない看護師の観察と,医師との連携が重要であり,当センターではこれまで前処置に伴う偶発症の経験はない.過去の大腸内視鏡検査のデータを検討すると,超高齢者に対してリスクと不快感の軽減を考えて細径スコープ,CO2送気を選択していた.
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