Diagnostic and Interventional EUS-現状と将来展望
EUS下エラストグラフィー
伊藤 裕也
1
,
廣岡 芳樹
,
伊藤 彰浩
,
川嶋 啓揮
,
大野 栄三郎
,
後藤 秀実
1名古屋大学 大学院医学系研究科消化器内科学
キーワード:
膵臓腫瘍
,
線維症
,
神経内分泌癌
,
超音波内視鏡検査
,
膵管癌
,
膵炎-慢性
,
組織弾性イメージング
Keyword:
Fibrosis
,
Pancreatic Neoplasms
,
Carcinoma, Neuroendocrine
,
Endosonography
,
Carcinoma, Pancreatic Ductal
,
Pancreatitis, Chronic
,
Elasticity Imaging Techniques
pp.1697-1702
発行日 2013年11月20日
Published Date 2013/11/20
DOI https://doi.org/10.19020/J01937.2014055615
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EUS-elastography(EUS-EG)の登場により,従来のEUS診断(Bモード診断,ドプラ診断,FNA診断)に組織弾性情報が付加された.EUS-EGでは関心領域内の相対的な弾性情報を評価可能であり,当施設では2004年9月より胆・膵疾患に対しEUS-EGを実施し,多くの膵悪性腫瘍が高硬度に描出されること,慢性膵炎では膵硬度が上昇することを確認した.そして,膵硬度上昇の原因として膵線維化が重要な役割を果たしていることを病理組織学的に確認した.EUS-EG所見を正確に理解することで,膵疾患の質的診断能は飛躍的に向上するものと考えられる.
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