慢性膵炎-新しい概念と診断・治療の展開
慢性膵炎の内視鏡診断
伊藤 裕也
1
,
廣岡 芳樹
,
川嶋 啓揮
,
大野 栄三郎
,
後藤 秀実
1愛知県厚生農業協同組合連合会豊田厚生病院 消化器内科
キーワード:
内視鏡的逆行性胆道膵管造影
,
超音波内視鏡検査
,
膵炎-慢性
,
組織弾性イメージング
Keyword:
Cholangiopancreatography, Endoscopic Retrograde
,
Endosonography
,
Pancreatitis, Chronic
,
Elasticity Imaging Techniques
pp.551-556
発行日 2014年4月20日
Published Date 2014/4/20
DOI https://doi.org/10.19020/J01937.2014195110
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慢性膵炎の内視鏡診断について概説した.ERCPでは,慢性膵炎に特徴的な主膵管像や分枝膵管像を理解する必要がある.EUSでは,早期慢性膵炎の所見の理解が重要であり,日常診療から軽度の異常所見を拾い上げる努力が必要である.最近では,組織弾性を評価可能なEUS-elastographyも利用可能になり,新たな慢性膵炎の診断技術として期待されている.内視鏡検査は,CT検査や腹部超音波検査,MRI検査と比較すると侵襲の大きな検査である.しかしながら,安全かつ正確な内視鏡検査の実施は,より重要かつ有用な情報の提供が可能であり,非典型例や早期の慢性膵炎の診断にも道を開くものである.
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