Diagnostic and Interventional EUS-現状と将来展望
消化管病変に対するEUS-FNA
森 直樹
1
,
今津 博雄
,
田尻 久雄
1東京慈恵会医科大学 内視鏡科
キーワード:
鑑別診断
,
穿刺
,
発生率
,
検査予測値
,
Gastrointestinal Stromal Tumor
,
超音波内視鏡ガイド下穿刺吸引法
Keyword:
Diagnosis, Differential
,
Predictive Value of Tests
,
Punctures
,
Incidence
,
Gastrointestinal Stromal Tumors
,
Endoscopic Ultrasound-Guided Fine Needle Aspiration
pp.1703-1710
発行日 2013年11月20日
Published Date 2013/11/20
DOI https://doi.org/10.19020/J01937.2014055616
- 有料閲覧
- 文献概要
- 1ページ目
超音波内視鏡下穿刺吸引生検(EUS-FNA)は,消化管病変においては,悪性腫瘍の病期診断や粘膜下腫瘍の組織診断に有用であると報告されてきた.本稿では,消化管粘膜下腫瘍,とくに上部消化管粘膜下腫瘍に対するEUS-FNAについて解説する.GIST,平滑筋腫,神経鞘腫,脂肪腫などの粘膜下腫瘍は日常の上部消化管内視鏡検査において遭遇することが多い.なかでも,GISTはmalignant potentialをもつ腫瘍であり,診断されれば外科的切除が推奨されている.EUS-FNAは低侵襲にGISTの組織診断を可能にする唯一の手段である.2cm以下のGISTの組織診断は未だに難易度が高いが,穿刺針の選択,迅速細胞診により正診率の向上が期待できる.GIST診断モダリティのさらなる発展が望まれる.
Copyright © 2013, Nihon Medical Center, Inc. All rights reserved.