消化器神経内分泌腫瘍
神経内分泌腫瘍の画像診断
池内 信人
1
,
糸井 隆夫
,
祖父尼 淳
,
糸川 文英
,
土屋 貴愛
,
栗原 俊夫
,
石井 健太郎
,
辻 修二郎
,
森安 史典
1東京医科大学 消化器内科
キーワード:
ガストリノーマ
,
インスリノーマ
,
血管造影
,
膵臓腫瘍
,
X線CT
,
神経内分泌腫瘍
,
超音波内視鏡検査
,
拡散MRI
Keyword:
Angiography
,
Insulinoma
,
Pancreatic Neoplasms
,
Gastrinoma
,
Tomography, X-Ray Computed
,
Neuroendocrine Tumors
,
Endosonography
,
Diffusion Magnetic Resonance Imaging
pp.87-92
発行日 2012年12月20日
Published Date 2012/12/20
DOI https://doi.org/10.19020/J01937.2013116824
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神経内分泌腫瘍(NET)は神経内分泌細胞由来の腫瘍で,全身諸臓器に発生しうる.消化管や膵にその発生が多く,とくに膵に発生するものは膵内分泌腫瘍(P-NET)と呼ばれる.P-NETは組織成分や血管成分に富む腫瘍で,典型的なものは厚い被膜を有し,内部に嚢胞変性や石灰化を呈する.P-NETと鑑別を有する腫瘤は,(1)造影効果を有する腫瘤,(2)嚢胞性病変もしくは嚢胞変性をきたす腫瘤,(3)石灰化をきたす腫瘤などが挙げられ,病歴,年齢,性別,発生部位および各種画像検査にて多くは鑑別が可能だが,時に鑑別困難な症例も存在する.これに対しEUS-FNAが診断に有用であるが,嚢胞成分を有する症例への穿刺は播種の問題もあり注意が必要である.
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