高齢腎不全患者のバスキュラーアクセスを科学する
VAプロファイル(VA既往歴管理)
木全 直樹
1
1東京女子医科大学附属腎臓病総合医療センター 血液浄化療法科
キーワード:
血液循環
,
血液透析
,
腎不全-慢性
,
予後
,
時間因子
,
ブラッドアクセス
Keyword:
Blood Circulation
,
Kidney Failure, Chronic
,
Renal Dialysis
,
Prognosis
,
Time Factors
pp.960-971
発行日 2016年6月20日
Published Date 2016/6/20
DOI https://doi.org/10.19020/J01864.2016273602
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<Point>VAは高齢になるに従いAVFの割合は次第に低下し、AVG、SBA、CDC、TDCの割合が増加する。以前は高齢者ほど治療時間、血液流量、週間治療回数が低かったが、近年その傾向は次第に改善されている。高齢者においてもAVFが開存率、生命予後ともにVAタイプとしてもっとも優れている。VA作製から見たVAプロファイリングは、年齢や性別といった患者基本情報だけでなく、手術肢の術前評価、血管超音波評価、既往・併存疾患から成り立っており、それらの情報を収集整理し、活用する。VA継続管理からみたVAプロファイリングは、VA理学所見の確認だけでなく、上腕動脈流量やResistance Index(RI)値の推移や変化率を経時的かつ効率的に情報集約し、各透析治療ごとの再循環率等の情報と合わせてVA変化を察知し、閉塞に至る前に処置につなげる。
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