第17回日本高齢者腎不全研究会
在宅ケアの現場で行う高齢CKD患者と家族の意思決定支援
尾崎 直子
1
,
田畑 陽一郎
,
吉田 正美
,
山下 淳一
,
井田 英宏
1明生会訪問看護ステーションかがやき
キーワード:
意思決定
,
高齢者看護
,
血液透析
,
腎不全-慢性
,
診療拒否(患者側)
,
糖尿病性腎症
,
脳梗塞
,
患者の医療活動参加
,
患者の権利擁護
,
看護介入
,
カンファレンス
,
訪問看護
,
家族介護者
,
腎臓病看護
,
後遺症
,
高次脳機能障害
Keyword:
Renal Dialysis
,
Caregivers
,
Kidney Failure, Chronic
,
Geriatric Nursing
,
Treatment Refusal
,
Patient Advocacy
,
Patient Participation
,
Diabetic Nephropathies
,
Decision Making
,
Brain Infarction
,
Nephrology Nursing
,
Home Health Nursing
pp.126-128
発行日 2020年1月25日
Published Date 2020/1/25
DOI https://doi.org/10.24479/J00714.2020136255
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70歳代女性。多発性脳梗塞による高次脳機能障害と糖尿病によるCKDを有し、在宅ケアを受けていた。CKDに対し透析治療を勧めたが、患者は「透析はやらない、痛いことや辛い治療は嫌だ」と拒否した。担当ケアマジャーと協議し、自宅でサービス担当者会議を行った。参加者は患者、家族、ケアマネージャー・デイサービス職員、訪問看護師2名(管理者・担当看護師)で、患者の病状の確認と今後の介護サービスについて話し合った。その結果、今後も患者の意思を尊重し対応するが、気持ちに変化があった時は申し出ることを確認した。会議の内容を主治医に提供し、訪問診療の導入が検討された。訪問看護師が近隣の訪問診療医に依頼し、訪問診療の導入に至った。その後、腎不全が悪化し、家族が体調不良となり、在宅ケアが困難となった。施設入所後、患者は「満足している。透析はやらない」、家族は「何か不安になったら相談させて欲しい」と述べている。
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