腎代替療法の多様化と看護の新しい役割-標準化と個別化の視点から
腎不全各期における個別性のある看護の関わりと実践 血液透析ターミナル期
成田 美保子
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1山形愛心会庄内余目病院 人工透析センター
キーワード:
医師-患者関係
,
血液透析
,
死への態度
,
腎不全-慢性
,
医療従事者-家族関係
,
腹膜透析
,
ターミナルケア
,
患者の権利擁護
,
患者による事前指示
,
患者の好み
,
腎臓病看護
,
家族心理
,
看護実践
,
在宅死
Keyword:
Attitude to Death
,
Kidney Failure, Chronic
,
Renal Dialysis
,
Peritoneal Dialysis
,
Patient Advocacy
,
Physician-Patient Relations
,
Professional-Family Relations
,
Terminal Care
,
Advance Directives
,
Patient Preference
,
Nephrology Nursing
pp.297-303
発行日 2014年3月10日
Published Date 2014/3/10
DOI https://doi.org/10.19020/J01864.2014160735
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透析患者や家族には,導入時期から終末期まで何度か自己決定の機会が発生する.長期間透析患者と関わる私たち看護師には,患者の意思を尊重し,その人らしい最期を迎えるためにサポートする役割がある.透析療法の継続や中止も含め,患者がどこでどんな死を迎えたいと思うか機会を見て問いかけ,身近な人に意思を伝えることや方法について相談することも役割の一つであり,家族ができるだけ不安や後悔のないように援助することなど看護師にできることは多々あると思うが,多くの場合医療の現場で話題になることは少なく,社会的な議論も十分ではない.多様化する価値観のなかで尊厳ある死を迎えることの意味をここで再度考えたい.
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