維持透析患者の「満足度」を検証する
実態調査の結果 全腎協のアンケート調査より「満足度」の分析(血液透析患者)
大平 整爾
1
,
佐藤 香織
,
杉崎 弘章
1札幌北クリニック
キーワード:
質問紙法
,
血液透析
,
個人的満足
,
腎不全-慢性
,
日常生活活動
,
患者の満足度
,
患者心理
Keyword:
Activities of Daily Living
,
Kidney Failure, Chronic
,
Renal Dialysis
,
Personal Satisfaction
,
Surveys and Questionnaires
,
Patient Satisfaction
pp.1123-1130
発行日 2015年8月10日
Published Date 2015/8/10
DOI https://doi.org/10.19020/J01864.2015340616
- 有料閲覧
- 文献概要
- 1ページ目
2011年に全国腎臓病協議会が行った血液透析患者の実態調査から「患者満足度」に関連する資料を抽出して,これを分析・報告した.「現在の生活全般に対する満足度」を問う質問に「満足」「まあ満足」と答えた男性は73%,女性は78%で,いずれも高率であった.血液透析患者が日頃どのような気持ちで生活し通院加療を受けているかについての実態把握が,より良い透析ケアを提供する起爆剤となることが望ましい.患者の満足度は透析スタッフのそれに直結する.現行の「満足度調査」は主観に基づくものであり,その限界を知り,結果を多角的・個別的かつ謙虚に解釈することが肝要であろう.
Copyright © 2015, Nihon Medical Center, Inc. All rights reserved.