透析患者の悪性腫瘍の早期発見と予防
透析患者の悪性腫瘍の危険因子と予防対策 がん患者へのESA投与
伊丹 儀友
1
,
前田 貞亮
1日鋼記念病院 腎センター
キーワード:
危険因子
,
血液透析
,
Hemoglobins
,
抗腫瘍剤
,
腫瘍
,
腎不全-慢性
,
造血剤
,
貧血
,
診療ガイドライン
Keyword:
Anemia
,
Antineoplastic Agents
,
Kidney Failure, Chronic
,
Hemoglobins
,
Hematinics
,
Renal Dialysis
,
Neoplasms
,
Risk Factors
,
Practice Guidelines as Topic
pp.75-82
発行日 2015年1月10日
Published Date 2015/1/10
DOI https://doi.org/10.19020/J01864.2015138786
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透析患者の腎性貧血に対して90%近く使用されている赤血球造血刺激因子製剤(erythropoiesis stimulating agents;ESA)は,日本では承認されていないが欧米では化学療法に関連したがん患者の貧血(chemotherapy induced anemia;CIA)にも使用されている.近年CIAにESAを使用した患者の予後が非使用患者に比べ予後が不良であったとのメタ解析の報告が散見される.透析患者の高齢化に伴って,がんの既往のあるまたはがんを発症した透析患者に遭遇する機会が多くなった.そのような患者の貧血治療に際して,ESA量を安易に増加させることなく,患者の貧血の症状などを見ながら注意深く治療することが必要である.
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