特集 貧血 最新の薬物治療戦略と実践ポイント
こんなときどうする?プロが教える実践ポイントQ&A! がん化学療法に伴う貧血にはどう対応すればよいか?
小船 雅義
1
,
堀口 拓人
,
加藤 淳二
1札幌医科大学 血液内科学
キーワード:
血液製剤
,
Hemoglobins
,
血小板減少症
,
血栓症
,
抗腫瘍剤
,
好中球減少症
,
腫瘍
,
造血剤
,
貧血
,
診療ガイドライン
,
赤血球輸血
,
休薬
Keyword:
Antineoplastic Agents
,
Neutropenia
,
Hematinics
,
Hemoglobins
,
Erythrocyte Transfusion
,
Practice Guidelines as Topic
,
Thrombocytopenia
,
Thrombosis
,
Neoplasms
,
Anemia
pp.3156-3161
発行日 2020年9月5日
Published Date 2020/9/5
DOI https://doi.org/10.15104/J01461.2020378958
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<Key Points>◎がん患者にみられる貧血は、がん自体による貧血とがん化学療法による貧血に大別される。◎輸血を行うトリガー値は、心肺疾患の合併で異なることに注意が必要である。◎ESA製剤の使用は、貧血改善効果が認められるものの、血栓症の発症率を増加させるため制限されている。◎がん化学療法中の貧血に対して、化学療法を中止することはNCCNガイドラインには記載がない。◎がん化学療法中の好中球および血小板減少に対しては、適切な抗がん薬の減量あるいは休薬が推奨されている。
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