綜説
小児腎性貧血の診断と治療
芦田 明
1
,
服部 元史
1大阪医科大学 小児科
キーワード:
Erythropoietin
,
血液透析
,
Hemoglobins
,
腎不全-慢性
,
造血剤
,
鉄
,
目標
,
診療ガイドライン
,
貧血-腎性
Keyword:
Kidney Failure, Chronic
,
Hemoglobins
,
Hematinics
,
Goals
,
Renal Dialysis
,
Practice Guidelines as Topic
,
Erythropoietin
,
Iron
pp.249-255
発行日 2017年3月1日
Published Date 2017/3/1
DOI https://doi.org/10.18888/J00639.2017185491
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小児腎性貧血の診断と治療について概説した。「2015年度版 慢性腎臓病患者における腎性貧血治療のガイドライン」(2015ガイドライン)が発表され、小児患者における腎性貧血の診断基準は「貧血の診断基準としてHb値を用いること」とされている。ただし、2012年のKidney Disease:Improving Global Outcome(KDIGO)ガイドラインと同様にHb値のみならず、患者個々の状態を勘案して治療を開始することが推奨されている。小児腎性貧血の治療に際して、鉄の評価と適切な鉄補充療法は重要である。また、従来の遺伝子組み換えヒトエリスロポエチン(rHuEPO)製剤の投与経路、投与法に加えて、ダルベポエチンアルファ(DA)の投与量、投与経路に関するステートメントが2015ガイドラインに追記されている。
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