研究
ヘモグロビンovershootを回避したクエン酸第二鉄投与の管理方法
辻 義弘
1
,
坂井 勇亮
,
鈴木 尚紀
,
人見 泰正
,
水野 由子[松本]
,
所 敏子
,
西村 眞人
1森ノ宮医療大学 保健医療学部臨床工学科
キーワード:
Ferritins
,
血液透析
,
Hemoglobins
,
腎不全-慢性
,
赤血球計数
,
赤血球指数
,
赤血球生成
,
造血剤
,
経口投与
,
貧血
,
リン
,
後向き研究
,
Ferric Citrate
Keyword:
Ferritins
,
Renal Dialysis
,
Hematinics
,
Hemoglobins
,
Kidney Failure, Chronic
,
Retrospective Studies
,
Administration, Oral
,
Phosphorus
,
Erythrocyte Count
,
Erythrocyte Indices
,
Erythropoiesis
,
Anemia
,
Ferric Citrate
pp.645-649
発行日 2019年5月25日
Published Date 2019/5/25
DOI https://doi.org/10.24479/J00714.2019262516
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クエン酸第二鉄(FCH)服用中の血液透析患者を対象として、貧血関連指標の特徴を後方視的に検討した。FCH服用によりヘモグロビン(Hb)overshootを起こした61例、ならびにHb overshootを起こしていない血液透析患者で赤血球数(RBC)>350万/μLの34例とRBC≦350万/μLの46例について血液検査評価項目、血液透析処方項目を比較した結果、RBC>350万/μLがHb overshootの必要条件であると考えられた。また、血清フェリチンの変動はFCHの服用量に依存するのではなく、赤血球造血刺激因子(ESA)製剤投与量の変動により鉄が多く分布しているRBCの増減に依存していると考えられた。RBCと平均赤血球ヘモグロビン量を指標にESA製剤投与量を設定することで、FCH服用に伴うHb overshootをコントロールできると考えられた。
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