腎性貧血治療の新たな課題-ESA低反応性と鉄代謝異常
ESA低反応性の解釈と対策 ESA低反応性の原因
水口 隆
1
1川島病院
キーワード:
血液透析
,
Hemoglobins
,
赤血球生成
,
赤血球老化
,
造血剤
,
尿毒症
,
薬物反応性低下
,
診療ガイドライン
,
貧血-腎性
,
栄養失調
,
医薬品副作用と有害反応
Keyword:
Drug Tolerance
,
Erythropoiesis
,
Erythrocyte Aging
,
Hemoglobins
,
Hematinics
,
Renal Dialysis
,
Uremia
,
Practice Guidelines as Topic
,
Malnutrition
,
Drug-Related Side Effects and Adverse Reactions
pp.1807-1813
発行日 2013年12月10日
Published Date 2013/12/10
DOI https://doi.org/10.19020/J01864.2014077332
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ESA低反応性とは,十分量のESAを投与しても貧血が改善しない状態であり,多くは鉄欠乏を含めた貧血性の疾患の合併が原因である.また,腎不全治療のための透析療法もその原因となりうる.ESA低反応性は慢性腎不全患者の生命予後に大きく影響するため,その克服が重要である.ESA低反応性には多くの成因が存在するが,腎不全や透析療法に関連するものは対策や治療が十分可能であり,見落としてはならない.また,質の良い透析を行うことにより貧血を改善しESAの必要量を減少させることが可能である.
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