腎性貧血治療の新たな課題-ESA低反応性と鉄代謝異常
腎性貧血治療と鉄剤投与 安全な鉄剤投与法の実際
山添 リカ
1
,
北村 健一郎
1熊本大学 大学院生命科学研究部腎臓内科学分野
キーワード:
Ferritins
,
医学会
,
血液透析
,
Hemoglobins
,
食事療法
,
腎不全-慢性
,
鉄
,
投薬計画
,
腹膜透析
,
酸化ストレス
,
診療ガイドライン
,
貧血-腎性
,
慢性腎臓病
,
頸動脈内膜中膜肥厚度
Keyword:
Drug Administration Schedule
,
Diet Therapy
,
Kidney Failure, Chronic
,
Hemoglobins
,
Renal Dialysis
,
Peritoneal Dialysis
,
Societies, Medical
,
Practice Guidelines as Topic
,
Oxidative Stress
,
Renal Insufficiency, Chronic
,
Carotid Intima-Media Thickness
,
Ferritins
,
Iron
pp.1835-1841
発行日 2013年12月10日
Published Date 2013/12/10
DOI https://doi.org/10.19020/J01864.2014077336
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慢性腎臓病患者では,食事療法に伴う鉄分摂取量の低下・鉄代謝の関与・ESA製剤使用に伴う鉄需要の増大,さらには透析回路内の残血など種々の要因から鉄欠乏状態に陥りやすい.したがって,効果的な腎性貧血治療のために鉄剤の投与は非常に重要である.一方,鉄剤の過剰投与は生体内で酸化ストレスを生じ,感染や動脈硬化の悪化に関連するとされる.この両者の側面を踏まえ,われわれは,鉄剤の静脈注射の投与頻度に着目し,できるかぎり酸化ストレスを抑え,かつ貧血改善に有効な投与方法を模索している.本稿では,静注鉄剤の投与頻度を中心に,鉄剤の安全な投与について述べる.
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