腎性貧血治療の新たな課題-ESA低反応性と鉄代謝異常
ESA低反応性の解釈と対策 血液内科からみたESA低反応性
岡田 昌也
1
,
小川 啓恭
1兵庫医科大学 血液内科
キーワード:
骨髄異形成症候群
,
血液学
,
骨髄腫-多発性
,
鑑別診断
,
赤血球指数
,
造血剤
,
薬物反応性低下
,
輸血
,
診療ガイドライン
,
治療成績
,
鉄過剰症
,
貧血-腎性
Keyword:
Blood Transfusion
,
Drug Tolerance
,
Diagnosis, Differential
,
Erythrocyte Indices
,
Hematology
,
Hematinics
,
Multiple Myeloma
,
Myelodysplastic Syndromes
,
Practice Guidelines as Topic
,
Treatment Outcome
,
Iron Overload
pp.1829-1834
発行日 2013年12月10日
Published Date 2013/12/10
DOI https://doi.org/10.19020/J01864.2014077335
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ESA低反応性にはさまざまな原因がある.とくに鉄欠乏性貧血や多発性骨髄腫など血液疾患合併の鑑別が重要であり,貧血鑑別診断には平均赤血球容積(MCV)が有用である.現在,本邦では血液疾患に対するESA適応は限られているが欧米では骨髄異形成症候群への使用がガイドラインで推奨されている.造血不全疾患は定期的輸血が必要となり,鉄過剰が予後を悪化することが知られている.近年,「輸血後鉄過剰症ガイド」が作成され鉄キレート剤によりマネージメントされるようになった.
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