CKD貧血ガイドライン-二度の改訂を巡って
鉄投与経路 経口投与か、静注か
渡邉 公雄
1
,
中山 昌明
1東北大学病院 血液浄化療法部
キーワード:
血液透析
,
鉄
,
経口投与
,
腹膜透析
,
診療ガイドライン
,
静脈内投与
,
貧血-腎性
,
慢性腎臓病
Keyword:
Administration, Oral
,
Renal Dialysis
,
Peritoneal Dialysis
,
Practice Guidelines as Topic
,
Renal Insufficiency, Chronic
,
Administration, Intravenous
,
Iron
pp.175-181
発行日 2017年2月10日
Published Date 2017/2/10
DOI https://doi.org/10.19020/J01864.2017163962
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わが国では保存期慢性腎臓病(CKD),血液透析(HD),腹膜透析(PD)に対する鉄剤として,経口製剤と静注製剤が承認されている.鉄剤投与により感染症や心血管系合併症のリスク増加や酸化ストレスの惹起が懸念されるが,これらの影響は鉄剤の投与方法により異なると考えられる.また近年,鉄を有効成分とする経口リン吸着薬(クエン酸第二鉄,スクロオキシ水酸化鉄)による貧血改善効果が示されるようになり,経口的な鉄補充の可能性に関心が向けられるようになった.本稿では鉄投与経路による得失を踏まえて,どのような点に注意して両者を使い分けていくべきかについて解説する.
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