発行日 2013年1月10日
Published Date 2013/1/10
DOI https://doi.org/10.19020/J01864.2013150693
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既存の赤血球造血刺激因子製剤(ESA)から新しいESAであるエポエチンベータペゴル(CERA)2週に1回投与に切り替え、その妥当性と目標Hb値達成および維持量を検討した。ESAによる腎性貧血治療を受けた血液透析患者102例を対象とした。従来のESA製剤からCERA 2週に1回投与に切り替えたところ、目標Hb値である10.5~11.0g/dLの範囲に維持され、良好な貧血改善維持効果が得られた。EPO前治療群ではCERA切り替え前後の投与量が64.2±14.1μg/2weeksから38.4±29.1μg/2weeksと有意に減少した。CERAへの切り替え前後で、週当たりの鉄剤使用量が有意に減少し、CERA投与により鉄過剰状態が改善された。体薬期間のあとCERAを再投与してもHb値が戻りにくい症例を前治療のESAが低用量であった症例に多く経験した。
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